私とハムの歴史

毎年、お中元やお歳暮の季節になると親戚中から、何かしらハム ギフトの詰め合わせなどの贈り物が届きます。私の父親は、一家の長男として顕在であり、曽祖母も健康で自宅暮しをしている事から、何かしらの親戚関連の集まりは、我が家で取り行われます。現在は、私の父親の代で、畑仕事から手を引きましたが、農家としては、古くから各種野菜などの作物を作る家に生まれました。自宅周辺には、広々とした畑が広がり、畑の用水路は川のように周辺の景色を和やかなものにしています。親戚中の家族が集まってきても、不足がないようにと、曽祖母は何十組の寝具を揃え、お茶碗、お椀、お箸、寝巻などなども、常に押入れや食器棚に蓄えてありました。私の父親が、畑を手放す事を決めたのは、私に農家の長男として、家業を継ぐ気がなかった事を早くから知っていたので、父親が定年を迎えると同時に、近隣の農家を営む親族たちに早々と譲ってしまったようです。私自身は、畑の管理に関しては、一切ノータッチであったので、広大な農地の持ち主が誰であるのかは、明らかには知り得ていなかったのです。父親は定年後も、早朝と夕刻の作業しやすい時間帯のみ畑の農作業に参加していたので、もしかしたら、農地はまだ手放してはいないのかもしれないと、個人的な憶測はありました。自宅周辺に広がる畑と、毎年、親戚から届くハム ギフトの詰め合わせが、畑の存続に関わりがあったなんて、その時点では、全く考えもしませんでした。