ハムが繫ぎとめる夢

私の実家は農家でありますが、その父親の家業を継がずに、自分の店を持ちたいと昔から夢を持っていました。これを知った親戚中も、特に反対もせず私を説得しようというような動きも特に見られませんでした。そうなると不思議なもので、実家の畑を見ては、なんとか店と農家の両立はできないだろうか、などという欲張りな夢がふつふつと湧き上がってくるのでした。そんな中、お中元の季節などに、親戚からたくさんのハムのギフトが届いたりすると、無類のハム好きの私はほとほと困り果ててしまうことがありました。早朝と夕刻の農作業しやすい時間帯に、父親が畑に出ている姿を見ながら、先日届いた従兄からのハムの詰め合わせをつまんでいると、余計に私を悩ませることになっていくのでした。そして、自宅周辺の敷地を散歩しながら、ゆくゆくは、自宅の敷地の一角に、ログハウスのようなお店を構え、父親が生涯耕し続けた畑と、自身の夢であるお店との両立ができないものかと考えるようになっていました。このように、ハムのギフトというのは、私の生活においてなくてはならないものとして位置づけられているようです。そのため、もちろん自身の選ぶギフトも、自身が受け取って最高にうれしいと思えるものを選ぶようになりました。

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